2011-04-24 2011年1月号 会員2欄 「短歌人」詠草 しゃぼん玉くだけるときの冷たさを頬に受ければ七色の風 *1夕暮れのメリーゴーラウンド浮き沈む永久に届かぬことばを乗せて水槽の中のマグロを観るように紫煙を吐きだす男らをみる鉄橋の真下に立ちて眼閉じれば我が身の内を列車抜けゆく粉薬まきしごとくに黒土へ金木犀は花を散らしぬペンキ屋のシンナーの香をくぐるとき少年たちの声はとぎれる *1:第3回ネット歌会に発表した「しゃぼん玉くだけるときの冷たさを頬に受く 秋はわかれの季節」を改作。2010年11月14日、ネット歌会ウェブサイトにて作品発表